取扱製品

IML フィルムインサート成形

製品概要

IML成形(フィルムインサート成形)は、あらかじめ印刷・打ち抜きされた加飾フィルムを射出成型の金型内にインサート成型することにより、射出成形と同時に加飾を行う加工方法です。
成形品への加飾印刷や、フィルム転写で加飾するIMD成型と比較して、より複雑な形状へ美しいデザインを付与できます。
インサートするフィルムに施す印刷により、光沢・艶消し・パターン・柄などの表面加飾が自由に行えるため、インテリアや自動車内装などに求められる高品位なデザインパネル製作が可能になります。

特徴と用途

【特長】
IML(フィルムインサート)とIMD(フィルムインモールド)の違いについては、加飾に使う印刷フィルムそのものが成形物の表面に残るか残らないか、の違いであると説明できます。印刷フィルムからインクのみ転写するIMDでは、フィルムはロールtoロールの形状で用意し、転写後は巻き取ります。一方でIMLはあらかじめフィルムの外径加工などを行っておき、1枚ずつ射出成形金型にセットしますので、成形品の最外層にフィルムが残ります。
これによりIML成形はデザインの自由度が高く、深絞り形状や3D形状に対応できるといわれています。

IMLに用いるフィルムには、加飾だけでなくさまざまな機能を付与できますので、ハードコート、AG(写り込み防止)やAR(反射防止)などの機能性コーティングを、射出成型品に付加することが可能です。
特にタッチパネルやディスプレイにおいては、上記の機能性を持った光学フィルムを成形品の表面へ、筐体の見栄えを向上させるピアノブラックの印刷フィルムを裏面へ、同時にインサート成型する工法を提案しております。

【用途】
・車載用ディスプレイパネル
・自動車内装パーツ
・モバイル機器
・家電製品
・メディカル