「深絞り加工」は絞り深さが直径より大きい形状に加工する、
プレス加工の中でも最も金型設計・生産技術が必要とされる加工方法です。
素材に対して一定方向から圧力を加えて成形することで、
溶接や切削加工をせずに継ぎ目のない円筒や角筒、円錐形状などの金属製品を製作できます。
トランスファープレスの特長を生かし、側面への抜き・曲げも金型内で加工可能です。
〇トランスファープレスとは
順送プレスでは難易度の高い深絞り・角絞り形状のご相談には、当社ではトランスファープレスによる加工を提案しております。
トランスファープレスは、標準的な順送プレス加工とは異なり、板材から製品を切り離し、キャリアを使わずに単品ずつ移動させます。プレス機に取り付けられた複数の単発型により形状加工を繰り返し、順送プレスでは加工が難しい形状や、側面への穴あけなどを実現します。つまりトランスファープレスによって、複数の工程が必要な複雑な製品を、人力によることなく自動的に移送することで効率的に生産することが可能になります。
また、トランスファープレス加工に置き換えることで、順送プレスに不可欠な“送りさん幅”を最小にすることができるため、歩留まりが良くなりコストダウンが見込める場合がございます。
〇深絞り加工の特長
金型で圧力を加えて成形するシンプルな構造の加工法のため、少ない工程で目的の形状に成形できます
少ない工程で成形できるため、生産性が高く、大量生産に適しており、金型の寿命も長く、コストも低く抑えられます
金属の薄板から一枚で容器を作るため、つなぎ目がなく、液体や気体の漏れを防ぐことができる他、見た目も美しく、強度も高くなります
円筒絞り加工や角絞り加工等、様々な形状の加工方法を使用して、難しい形状でも加工することが可能です
〇強み
金型を内製しているので、短納期でご対応できます
対応素材はステンレス、鉄、銅、真鍮などがあります
ブランク径50mm以内、シボリ・シゴキ高さ35mm以内、シボリ・シゴキ径50mm以内の精密加工が可能です
上死点・下死点で停止することにより側面加工(穴・欠・ダボだし 等)が容易です